わ便り

60歳からの愉快なキャリアチェンジを目指すおやじのリアルな日常を発信

素敵なキャリアデザイン論

前回(8月6日)の投稿では、「運命の出会いはボディブロー」とのテーマで、自治体のセミナーへの参加を通じた人生の先輩や賢人たちとの出会いについて書かせていただきました。

 

「Eさんが私に声をかけてくださったことがきっかけで、その後、Eさんと私は他の三人の仲間と五人で、井戸端会議を標榜する分科会を立ち上げることになりました」。

 

・・・こんな話でしたね。

 

さて、今回は、時系列から少し外れて、私の好きなキャリアデザイン論の話題を中心に書いてみます。

 

■キャリア論との出会い

初回の投稿(8月1日)に書いている通り、私は、45歳の時にキャリア・ディベロップメント・アドバイザーの資格を取得しました。(その後、キャリアコンサルタント資格も取得)

 

養成講座では、素晴らしい講師や仲間たちに出会い、彼らと共に愉快に学ぶことができました。(この期間のエピソードはいつか投稿したいと思います)

 

そこで、人以外に出会ったのが、キャリアデザイン論でした。いくつかの基幹となるデザイン論について学びました。どれも、私には一見して理屈っぽいところがあるように感じましたが、学ぶにつれ興味が深まっていきました。

 

中でも、特に惹きつけられたのが、「Planned Happenstance 理論」でした。直訳すると「計画的偶然性理論」で、意訳すると「計画された偶然理論」というところでしょうか。アメリカの心理学者でスタンフォード大学の、ジョン・クランボルツ教授(1928-2019年)の理論でした。

 

・・・・?

うーん•••( procreateで作成 )


「偶然を計画する・・・って、何言ってるの、この おばさん 」(すみません)と、なんだか眉唾のように感じ最初はとても疑心暗鬼でした。

 

でも、知れば知るほど、興味関心のツボが開発されていきました。同様に感じる人も多いらしく、この理論はかなり有名でファンが多いことを後から知りました。

 

そして、クランボルツ先生が男性であることを知るのは、少し後になってからでした。

 

それにしても、「偶然を計画するって・・・、おもろいここと考えるなあ、このおっさん」(再びすみません)

 

■キャリアって、デザインするのでは?

「物事はあらかじめ入念に計画を立てて、明確な目標を定めて取り組みなさい」。私(たち)は、学校でも、会社でも、時に家庭でも、このように指導されてきたように記憶しています。

 

なのに、このおっさん、いや、クランボルツ先生は、「キャリアは偶然によって形成される」とのたまう、あっ、おっしゃるではありませんか。

 

学びを深めていくうちに段々と、先生が教授されようとしていることがわかるような気がしてきました。先生は科学的データというか根拠も提示されていました。

 

理論の概要はこんな感じです。

 

偶然の出来事の影響を無視したり、過小評価したりするよりは、それらの持つ重要な役割を認識、利用し、またそれらを積極的に生み出すことが大切である。つまり、「偶然の出来事は人のキャリアに大きな影響を及ぼし、かつ望ましいものである」と主張したのです。そして、予期せぬ出来事をキャリアの機会ととらえることができた時、その出来事をプランド・ハップンスタンス」と名付けたのです。

(出典:「キャリアカウンセラー養成講座テキスト②」 日本マンパワー刊)

 

 

「素晴らしい~、ブラボー!」、先生、いま私は「偶然」を過大評価していまーす!

 

ちなみに、この理論は、クランボルツ(Krumboltz,J.D)先生だけではなく、ミッチェル(Mitchell,K.)氏、レヴィン(Levin,A.)氏らとともに発表されたそうです。

クランボルツ先生(?) ( procreateで作成 )

 

ところで、ミッチェル氏とレヴィン氏は、・・・、この人たちのことは、ほとんど知らないので、話を元に戻します。

 

■ 偶然を計画化する!?

クランボルツ先生は、さらに論を展開します。この「偶然の出来事」を「プランド・ハップンスタンス」に変えるには、次の5つのスキルが重要だと提唱されたのです。

 

  1. 好奇心:Curiosity      新しい学びの機会を模索せよ。

  2. 持続性:Persistence  失敗に負けずに努力し続けよ。

  3. 柔軟性:Flexibility      姿勢や状況を変えよ。

  4. 楽観性:Optimism     新しい機会は必ずやってきて、それを自分のものにすることができると考えよ。

  5. 冒険心:Risk-taking  結果がどうなるか見えない場合でも行動を起こせ。

      (出典:「キャリアカウンセラー養成講座テキスト②」 日本マンパワー刊)

 

「素敵だ~、なんて素晴らしいんだ~」・・・すみません、興奮し過ぎました。

 

素晴らしい理論だー ( procreateで作成 )

 

この理論はアメリカで発表されたものですが、当時(1990年代)の米国の時代背景が色濃く反映されているとのことです。それはすなわち、労働者を取り巻く仕事環境が激変しだし、仕事の内容ややり方、求められる能力などが急速に変化しだしたということです。

 

ここでは詳述しませんが、現在の日本の状況そのものですね。数年前から日本でもVUCAという言葉をよく見かけるようにもなりましたしね。(この話題もいつか投稿したいと思います)

 

私たちはもはや、「主に学生から社会人になる時に職業を選んで企業に就職すれば安泰で、終身雇用が保証されている時代に生きているわけではない」ということは、Z世代の若者を中心に当たり前の認識になっています。

 

だからこそ、私たちは、いくつになっても、偶然の出来事」を「プランド・ハップンスタンス」に変化させる気概や行動が必要なのかと・・・。

 

 

あーっ、またまた話が長くなりそうです。

 

それでは、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。

 

次回のテーマは未定です。Art、Career、Recruit、その他のいずれかの話題をお届けしたいと思います。・・・たぶん。

 

それでは、また。

ごきげんさんで。