わ便り

60歳からの愉快なキャリアチェンジを目指すおやじのリアルな日常を発信

「 間 」にあるものの価値

 

前回(8月9日)の投稿では、「人生の半ばで人生を考える」とのテーマで、書くことや林住期(りんじゅうき)との出会いを通じて自分の人生を考えたエピソードを書かせていただきました。

 

当時30代の私は、読書好きも影響してか、若いのに老成しているような一面がありました。なので、かなり先を急ぎ過ぎて、林住期(人生後半の理想的なあり方)に憧れていました。

 

「その最中でなくても、現在ある、仕事・家庭・地域・社会という四軸において、少しでも良いから林住期のような時間をつくれば良い・・・」

 

・・・こんなことを感じていたという話でしたね。

 

ところで今回は話題を変えて、「リクルート」について書いてみます。

 

■ そもそも、「リクルート」って

リクルート」・・・。

 

この言葉を聞くと、私と同世代の方は、リクルート社(当時の社名)が1988年に引き起こした、あの戦後最大級の疑獄(贈収賄)事件ともいわれたリクルート事件をイメージされるかもしれませんね。

 

衝撃的な事件で、テレビなどでも盛んに報道されていたので記憶に残っています。

 

・・・って、ちゃう、ちゃう(違う、違う)

 

私の書きたいことは、こういうことではないのです・・・。

 

そう、今や通称となっている「リクルート」についてなのです。

 

ちなみに「リクルート」という言葉の意味合いには二種類あり、対極的な使われ方をしています。

 

それは、英語のrecruitの原義である「新人を募集する」と、そこから派生した「新入社員になるための活動をする」という意味合いです。

 

企業などが使う場合は「リクルートする」、一方、学生など応募者が使う場合は「リクルート活動をする」というふうに表現が異なります。

 

一つの外来語の言葉の意味から派生させて柔軟な表現を生み出すなんて、改めて日本人の発想や応用力はすごいな~。

 

・・・話を戻します。

 

■ 膨大な数の人と会っていた

前回の投稿でも書きましたが、現役時代の私は、約20年ほど現場の最前線で人事系の仕事に従事させていただきました。

 

人事、教育、採用など様々な仕事を経験しましたが、その中でも、採用活動の比重は非常に大きいものがありました。

 

採用活動には、新卒採用とキャリア採用があります。私には両方の従事経験があり、それらの仕事を通うじて膨大な数の応募者とその候補者にお会いさせていただきました。

 

正確にカウントしたわけではありませんが、お会いした人数は、おそらく、数千人、いや数万人・・・。(たぶん)

 

私が採用担当だった頃の採用人数は、新卒の場合で毎年50人~100人前後でした。キャリア採用を含めると人数はさらに増えます。

 

私の場合、新卒採用活動に充当した期間(じかん)の方が圧倒的に多かったです。

 

新卒採用の際には、企業は採用予定人数よりかなり多めの母集団(採用候補者)を形成するのが通例です。企業の戦略や戦術などによって異なりますが、そのために、セミナーやインターンシップ、面談や面接などを繰り返し実施していきます。

 

様々な活動がある( procreateで作成 )

 

幸いにも、私はずっと現場の最前線で仕事をさせていただくことができました。

 

それらの機会を通じてお会いしたたくさんの学生様(リクルート活動をする人)や関係者の皆様、そして彼らと共に紡いだ数々のエピソードは今でも私の宝物です。

 

会社での働き方やキャリア形成の仕方は人それぞれですが、新入社員から定年までそのような立場で役割を遂行できたことは、まさに私の望み通りでした。

 

■ マッチングの世界観

企業と応募者とが織りなす「リクルート活動」って、つくづく面白いものだと感じます。

 

最近の表現だと「マッチング」ということになるのでしょうか・・・。お互いが素敵な出会いと理想のゴールを求めて、あの手この手を使って、近づいたり離れたりを繰り返しながら活動していきます。

 

そこに関係者(利害関係者)が介入してくると、さらに愉快な様相というか展開になってきます。

 

まるで、恋のかけひきをしているかのよう・・・。

 

「きっしょ!(気色悪い!)」。

 

ごめんなさいね~。まあ、60代の髭面のおやじが恋愛を語るのは、それはもう気色悪いと思います。(自分でも皆様と同感です)

 

しかーし、おそらくですが、「リクルート活動」の最中には、恋愛の世界観と同じような感覚が、かなり、いや、確実に宿っていると思います! 恋愛は二人で繰り広げられる世界ですが、時に三角関係、いやそれ以上の関係として、もつれることもありますしね!(力説するほどのことでもないか)

 

ところで突然ですが、三角関係という言葉を使った直後に言及するとイメージが悪いかもしれませんが、私は「3」という数字が好きです。(何を言い出す?)

 

数秘術では、「3」は宇宙のあらゆる三位一体を表し、ボディー、マインド、スピリットという3つの要素であり、創造、破壊、安定の3つのエネルギーだとか・・・。

 

まあ、私の誕生日が「3」が並ぶ3月30日だということも関連しているかもしれませんね。ちなみに、あのスペインの大画家ゴヤ様と、炎の人ゴッホ様と同じ誕生日です(うれしーい、光栄です)。他に、千原ジュニア様とか、セリーヌ・ディオン様とか・・・。

 

日本では「三方良し」という近江商人が生み出した素敵な考え方もありますし、とにかく、「3」という数字が好きで、何かしら、そこに意味を感じるのです。

 

ということで、私は仕事の実践を通じて採用活動や採用ブランディングなどについての知識を学び、技術を習得し、経験を積み重ねていくうちに、やがて「3」を強く意識するようになりました。それは、他の仕事や生活の場面にも派生していきました。

 

■「間」を見つめ感じること

一方で、日本語には、「対義」や「対極」とか、「対」のつく言葉がたくさんありますね。

 

他にも、「対戦」「対面」「対談」「対話」「対象」「絶対」「一対」・・・。書き出せばキリがないと思えるほどの言葉があります。

 

「対(たい)」は、向かいあったり、相手になったり、返事をしたりする際の表現として、「対(つい)」の場合は、二つ揃ってひと組になっているもの、ペアなどの状態を表現する場合に使われますね。

 

あっ、またまた話を元に戻します。

 

採用活動は一見して「対」の活動ばかりのように見えますが、意識して観察してみると、案外そうでもないことに、私は経験するにつれ気づきだしたのです。

 

ここでも、「3」の要素が入れる余地があるのではないか・・・。

 

「マッチングを望む私たち(学生と採用担当者)は、その関係の間にある、様々な目に見えにくいものや見えないものにも意識を向けながら臨む必要があるようだ」。

 

大切なものは目に見えない( procreateで作成 )

 

それこそ、空間や時間的な意味の「間(ま)」や「間(あいだ)」を想像したり、時に創造したりするような感覚がいるのかな・・・なんて感じていたのです。

 

「相対」の現場にいる私たちは、何と言っても「間」を重んじて・・・・、

 

オードリー・タン氏も老子が好き( procreateで作成 )

 

 

分かってますって! 話があちこちに散らばってきましたね。

 

ということで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。

 

ところで、お陰様で初投稿から10日連続で投稿させていただくことができました。

 

これもひとえに、想像上の読者の皆様をはじめ、背中を押してくださる見えない誰かや何かのお陰だと深く感謝しております。誠にありがとうございます。

 

節目を過度に意識するわけではなく、現役の頃のように目標管理を強く意識するわけでもありませんが、「とりあえずは10回くらいは続けたいな・・・」と漠然と思っていたので、ちょっと嬉しいです。

 

これからは(これからも)、あまり気負わずに、ボチボチと投稿を続けていきたいと思います。

 

次回のテーマは未定です。

 

Art、Career、Recruit、その他のいずれかの話題をお届けしたいと思います。・・・たぶん。

 

それでは、また。

ごきげんさんで。